債務整理の流れを順を追って説明しましょう。まず最初に弁護士事務所か司法書士の事務所に連絡し、債務整理をしたい旨を伝えます。このとき、債務整理を多く手がけているところに行くのがいいでしょう。ここで、現在どのような借り入れ状況かを簡単に説明します。
同時にアポイントを取り、約束の日に事務所を直接訪ねます。直接会ったところで、借り入れと現在の収入状況を詳しく聞かれ、自己破産にするか、個人再生や任意整理にするか、過払い金回収の請求をするか、アドバイスしてくれます。日々の生活もままならないような状態だと自己破産、ある程度収入があり、少額でも返済に回せるお金があるのなら個人再生か任意整理、返済期間が5年以上経過している場合は、過払い金回収をすすめられるでしょう。どの方法で債務整理をするか決まれば、次はあなたのほうから資料を提出する流れになります。
借入先である消費者金融会社のカードや過去何年間かの収入状況を知らせるためにすべての預金通帳のコピーや給与明細などのコピーの提出を求められます。そして、なぜここまで借金が増えたのか、かなり細かく尋ねられます。けっこう屈辱的な状況だったりしますが、隠し立てせず正直にすべてを洗いざらい話さねばなりません。この時点で、弁護士事務所が手続きを開始するので、借り入れ先からの督促の電話はかかって来なくなります。
このあと、借り入れが増えて行ったプロセスを書いて提出することも求められますが、これらは弁護士から裁判所に提出するための資料ですから、面倒でも必ず出さなければなりません。あなたからすべての資料が出れば今度は弁護士事務所が資料作成に入り、これが完成すると裁判所が指定した弁護士との面談を依頼した弁護士と同伴で行い、これで手続きはすべて完了となります。これが、債務整理の一連の流れです。